土砂災害の特徴と前兆

名前 土石流 がけ崩れ 地すべり
イメージ 土石流 がけ崩れ 地すべり
特徴
  • 集中豪雨などにより土砂と水が一気に押し流される現象
  • 時速20~40kmと速い
  • 土砂の割合が多いと土石流、水分の割合が多いと鉄砲水という
  • 降雨や地震により斜面の比較的浅い部分が突然崩れ落ちる現象
  • 急に崩れ落ちるため前もって避難することが困難
  • すべり面がなく、すぐに崩壊
  • 地下水および土塊の重みによって斜面下方にゆっくりと移動する現象
  • がけ崩れよりも規模が大きいため、被害も甚大となる
  • すべり面があり、移動し続ける
前兆
  • 山鳴りがする
  • 急に川の水が濁り、流木が混ざり始める
  • 腐った土の匂いがする
  • 降雨が続くのに川の水位が下がる
  • 立木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえる
  • 転石がぶつかり合う音がする
  • 転石がぶつかり合い火花が見える
  • がけにひび割れができる
  • 小石がパラパラと落ちてくる
  • がけから水が湧き出る
  • 湧水が止まる、濁る
  • 地鳴りがする
  • 樹木が傾く
  • 樹木が揺れる音がする
  • 樹木の根が切れる音がする
  • 地面がひび割れ陥没
  • がけや斜面から水が噴き出す
  • 井戸や沢の水が濁る
  • 地鳴り山鳴りがする
  • 樹木が傾く
  • 亀裂や段差が発生
  • 家や擁壁にひびが入る
  • 擁壁や電柱が傾く
  • 樹木の根が切れる音がする

あなたの地域は大丈夫?指定区域の説明

土 石 流
土石流01 土石流02
指定地域 指定の要件 指定されると 関係法令 指定する者
砂防指定地 治水上砂防のため砂防えん堤などの砂防設備が必要とされる土地または一定の行為の制限を行う必要がある土地 切土、盛土等の一定行為を制限 砂防法 国土交通大臣
土石流特別警戒
区域
「土石流警戒区域」の中で建物の損壊・住民に危害が生じる恐れがある区域 建築物の構造規制
特定開発行為の制限
土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律(土砂災害防止法) 各都道府県知事
土石流警戒区域 「土石流危険渓流」のうち、1/2,500図で現地調査 土砂災害ハザードマップ作成
避難体制の整備・強化
土石危険渓流 1/25,000図を使い机上で調査 法的規制はない 国土交通省の要請により平成11~14年度に各都道府県が調査を実施
が け 崩 れ
がけ崩れ01 がけ崩れ02
指定地域 指定の要件 指定されると 関係法令 指定する者
急傾斜地崩壊
危険区域
傾斜度が30度以上かつ高さ5m以上のうち人家5戸以上または重要施設に危害が生じる恐れがある土地で一定の行為を制限する必要がある土地 切土、盛土等の一定行為を制限 急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律 各都道府県知事
急傾斜地特別
警戒区域
「急傾斜地警戒区域」の中で建物の損壊・住民に危害が生じる恐れがある区域 建築物の構造規制
特定開発行為の制限
土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律(土砂災害防止法)
急傾斜地警戒
区域
「急傾斜地崩壊危険箇所」のうち、1/2,500図で現地調査 土砂災害ハザードマップ作成
避難体制の整備・強化
急傾斜地崩壊
危険箇所
1/25,000図を使い机上で調査 法的規制はない 国土交通省の要請により平成11~14年度に各都道府県が調査を実施
地 す べ り
地すべり01 地すべり02
指定地域 指定の要件 指定されると 関係法令 指定する者
地すべり防止区域 地すべりによる崩壊を防止するため、必要な施設を設置するとともに一定の行為を制限する必要がある土地 切土、盛土等の一定行為を制限 地すべり等防止法 国道交通大臣または農林水産大臣
地すべり特別
警戒区域
「地すべり警戒区域」の中で建物の損壊・住民に危害が生じる恐れがある区域 建築物の構造規制
特定開発行為の制限
土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関する法律(土砂災害防止法) 各都道府県知事
地すべり警戒区域 「地すべり危険箇所」のうち、1/2,500図で現地調査 土砂災害ハザードマップ作成
避難体制の整備・強化
地すべり危険箇所 1/25,000図を使い机上で調査 法的規制はない 国土交通省の要請により平成11~14年度に各都道府県が調査を実施

土砂災害件数

災害件数

「過去の都道府県別土砂災害発生件数(平成15年以降)」(国土交通省)(//www.mlit.go.jp/river/sabo/saigai_sokuhou.html)をもとにグラフ化